片づけるということ

物の管理が難しい方は多くいますね。
出したらそのまま
お菓子を食べたら周りにごみが散らかっている
脱いだ靴下や洋服が床に転がっている

見渡すとどこで何をしたかすぐにわかりますね
物を考えるときに頭の中で行動を整理することが難しいのです
思い立ったらすぐにする
終わらないうちに次の行動へ

ある子どものさんのご兄弟が自分の持ち物などもすぐに使ってどこかにもって行ってしまう
聞いても覚えていない
だから自分の部屋には入れたくない
と怒っていました

どうにかして少しでも楽にならないと本人もずーと怒られている
周囲もきつい
そこで部屋の環境を整えることにしました
まずは物を減らすこと
粉々になった消しゴム
部品のなくなったおもちゃ
雑誌の付録の壊れたもの
なんでもおもちゃになりますがあればあるだけ気が散ってしまう
こんなものを整理
本人に聞きながら進めましたが最後のほうは「これは自分のものではない誰が持ってきたのかなあ」なんて言ってみんなをびっくりさせていました
整理している間にでてきた靴下は12足
どれも片方のみ
ハンカチ、ちり紙、小銭、お菓子の食べかけ、給食のジャムいろんなものがありました
机の中は勉強時に気が散らないように最小限に。
消しゴムは大きなものを一つ
鉛筆の予備は五本のみ
定規セット1つ
コンパス
辞書
以外は全部収納して手の届かないところにおいてお母さんが管理します。
前の学年の教科書やノートも全部段ボールへ
教科書を入れる書類たてと引き出し1つのみでおさまりました
ベットは靴下やお菓子の袋がたまる大変な場所でしたのでいったん解体
すのこのみ出してお布団は立てて干しておくようにしました
これでベットの中でお菓子を食べたり本を読むことはできません
布団の間からお菓子の食べかけや靴下や本のカバーなどがでてくることはもうありません
だから物は全部床に
寝る前に床のごみをごみ箱に入れることを約束
毎回片づけなさいということをやめてもらいました

なんとすっきりした部屋
だからこそ行動パターンが手に取るようにわかります
お菓子のかすは床に置くだけでなくソファーやベットの隙間に無意識に入れていたのに入れるところがなくなって
この行動は減少しました
遊ぶものが減ったことであれもこれもと気持ちの転動が減りました
本を置くスペースにクッションを一つ置くことで本を落ちついて読むこともできるようになりました

少し頭の中が整理されてきましたよ

まだまだランドセルの中はぐちゃぐちゃ
水筒はいつもなくなり
帽子は何個も学校に
という状態ですが少しずつ改善しています

洋服も彼の引き出しには3日分のみ他のものは別の場所に置くことで朝の準備の時間が半分に
洋服と一緒に靴下やハンカチもセットに
おフロアあがりの洋服セットにはパジャマと下着が一緒においてあります
これだけで行動がとってもスムーズに

テレビのリモコンは引き出しの中に入れることでなんとなくテレビを見よう暇だからテレビを見ようとする行為も減りました。

子どもさんを分析し頑張って一大改革をしたお母さんは素晴らしいです。
ご兄弟も知恵を出し合って頑張ってくれるうちに少しずつ理解が進んできたようです
最近はいいアイディアを出してくれているようでけんかも減っています

少しずつ少しずつですが着実に大人になっています
みんなの頑張りに拍手ですね

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