ある子どもさんが
大人は「本当のことを言いなさい」「怒らないから」というよね
でも必ず怒るよね
と言っていました。
「そうかあ。そんなことが何回かあったの?」と聞くと
「いつもだよ」というのです。
詳しく話を聞いてみるとこんなことでした。
喧嘩をしてしまった彼は何でけんかになったのか黙っていました。
大人から
「本当のことを言ってごらん」
「怒らないから」
と言われたようです。
喧嘩の理由は彼がお友達にしつこくちょっかいを出してしまったからだったのです
言ったら怒られることはわかっていたようです。
でもお友達とどう付き合っていいかわからない彼はお友達に近づいてはしつこくかかわり喧嘩になっていたのです。
「ちょっかいを出すからいけないのよ」と言われるのですがどうしたらお友達と仲良くできるかは誰も教えてくれないのです。
そこで自分の気持ちを言う方法を一緒に考えました。
「仲良くなりたかっただけなんだ」とか「どうやって遊んでいいかわからない」とかいろいろな言い方を紙に書いて並べてどれなら言えるのか考えたのです。
紙に書いて残すことが重要で同じようなことが起こった時にそれを参考にするようになるからです。
そして次はお友達と遊ぶ方法です。
・相手がどんなことが好きかを見て考える
・手を出す前に口で「遊ぼうよ」「~しようよ」などと言う
・相手が何をしているか観察してから声をかける
こんな具合です。
怒ることが重要ではなくどうしたらいいかを教えてあげることが重要なんだなあと実感した出来事でした。
これが重なっていくと「嘘をついて逃げる」ということが繰り返されることになるんだなあと。
自分のことを上手に言えるようになったらいいね。