攻撃と興奮がおさめられない

一対一で話すと非常に人懐っこい話好きの子どもさん
5年生です
でも学校では今おおかみさんなんです。
「てめえ。あっちいけ」
「うるさい。だまれ」
「みんなまとめて死ねばいい」
なんて言葉をすぐに言ってしまうんです。

「どうしてなの?」
と聞くと
「先生の態度や言っていることが気に入らない」
「去年の先生が高学年は自分で考えて行動するべきと言ったのに今年の年生は考える時間や猶予をくれない」
「クラスに複数の先生が入ってきて支援をするので誰がルールを提示するんかわからない」
こんな答えでした。
実はこの子どもさんがこのような状態になる前に数人暴言や暴力をしてしまった子どもさんがいたんです。
それを抑えるためにクラスに複数の先生が入りその子どもさんを強く規制する状況になってしまった。
自分に似ているこの子どもさん達に共感した彼が「彼にも言い分があるはず」という気持ちになってさらに暴れだしてしまったのです。
強い正義感から・・・。

みんなが「何とかしたい」「何とかしてあげたい」「わかってほしい」「わかってあげてほしい」と思っているのにうまくいかない。
本当につらい状況ですよね。
コミュニケーションをとればみんなの気持ちがわかるのにずれてしまっています。

でもなんでこのような状態になったのかわかれば解決はできるんです。
はじめの子どもさんたちにもきっと理由があたんだと思います
「僕は謝ってとは言わないけどやり方が違いと思う」
「先生の顔を見るとイライラする」
「どうせ何を言ってもわからんと思う」
という彼ですがあきらめていたらん暴言なんて言わないんです。
わかってほしいからわざわざ毎日学校に来て怒って見せるわけです。
改善の余地はいっぱいありますね。
伝え方は超へたくそですが・・・。

「自分の気持ちを書いてみようよ」
「それをもって話しに行ってくるよ」
というとジーと考えて
「変わらんと思うけどしてみて。自分も一緒に行きたい」
というので気持ちを整理して紙に書き一緒に行くことにしました。
本人にも毎日学校に行っていることや方法は間違っているけどあなたの正義感はなかなかのものだという話をしました。

いい子なんです。
程よくコミュニケーションをとったり駆け引きができないだけなんです。
まっすぐすぎますね。
でもこれで何かを学んだら中学校は少し行きやすくなるかな
第一印象で決めてしまってコミュニケーションをあきらめる子どもさんは多いです
ぜひ話し合いなどで第一印象を変えることができた経験をしましょうね
大事なことだと思います。
うまくいかなくてもあきらめずに何とかコミュニケーションをとろうとする姿勢が大事です。

きっと少し前に進むはず。
大人も答えを知っているのではなく手探りなんだよ。
だからこそコミュニケーションをとっていろいろと教えてね。
一緒に考えすすんでいこうね

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