大学生の子どもさんのお話です
大学で勉強中、おこずかいをもらっています。
お母さんは大学生になったら自分のお金が欲しくなってバイトなどをするのではと思っていたけど一向にバイトをしそうにない。
どうするのかなあ?
バイトをしなさいというのもどうかなあと声をかけれずにいたようです。
本人はバイトをしてみたいけど面接で落ちてしまってバイトが見つからないことで悩んでいました。
悩んではいますが動き出すこともなく立ち止まっている状況。
どうしたらいいかを考えるでも相談するでもない状態でした。
さらにこのバイトをしてみたい本人の気持ちとお金がほしいという気持ちは全く別でした。
本人は就職のためにバイトをしてコミュニケーション力を高めたいと思っていたようです。
なので全く切実な問題ではなくそのうちに経験してみようといった程度のものでした。
本人に「お母さんたちに大学の授業料や交通費などのお金を出させているからバイトしておこずかいはいらないよと言うのはどう?」と話をしてみました。
すると本人は「????授業料??交通費??」とびっくりしていました。
こんなところにお金がかかっていることがわからないようです。
そこで紙に1か月にかかるお金を書き出してみました
授業料 9万円 (年間の授業料を12か月で割りました)
交通費 1万円
昼食代 1万5千円
本代 5千円
お洋服代 5千円
携帯電話代 1万円
遊ぶお金 1万円
これだけで10万5千円かかっているのです。
本人はびっくりしているようでした。
バイトをするために面接を受けるけど受からない。
働くことは難しそうなのにこんなにお金がかかっている。
いろいろなことの全貌が見えてきたようです。
「自分はどうしたらいいと思う?」と聞くと「わからない」という答え。
「そのままにしておく?」「人にアドバイスしてもらう?」「バイトをやめておく?」と聞くとアドバイスしてほしいとの答え。
具体的に面接の受け方や働くときの心構えなどを話しました。
話を聞いていくと面接の時に「時間があるときに来ます」「きついことは苦手です」「たとえ時間が空いていても急に仕事に入ることはしたくないです」などと言っていたようです。
お仕事をすることの意味や少しは周囲の人にあわせないと仕事は難しいことなどを話しました。
見えているところが狭いこと
難しかったり困ったら止まること
働くことや学校のことなどみんなと同じ感覚(社会常識)を身につけるためには充分な説明がいること
これくらいの年齢になったらわかるだろうという気持ちは危険なこと
を感じました。
一つ一つ充分に説明し本人が納得いくように理解してもらうこと
あくまでも説教したりどうしてわからないのといった感情で接しないこと
これが重要な気がします。
いろいろなことの全貌が見えた後この子どもさんがどのように考え動き出すかこれからも見守っていこうと思います
一つ一つですがやはり解決するためには説明と学習が重要だと思います