「年上には従う・・でも年下はいじめていい」
こんな思考の子どもさんがいます。
「自分も我慢してきた」「年下の子も我慢すべきだ」
自分が作ったルールですが経験とリンクし強固なものになってしまうようです。
まずは本人の気持ちを充分に聞きながら彼のルールの仕組みを探ります。
よく聞くと「親の言うことは聞け」という言葉が引き金になっているようでした。そこで具体的に「親の言うことを聞け」という言葉の説明をしました。
彼は「有無を言わずに従え」という意味で受け取っていたのです。
でも親御さんは「一度は自分の考えと違う人の考えも聞いて見たら」という意味で言っていたんです。
「少し言葉が足りなかったけどわかったかな?」と聞くと
周りの友達からの話も自分はこんなふうに違うように受け取っていたのかもと言います。
今それに気づいたら「これはこんな意味で受け取ってもいい?」などと聞くといいよね。と話しながら彼の生きずらさについて話すことができました。
非常に素直な子どもさんだったので少しずつ話すことで変化が見えてきています。
慣れ親しんだ仲ほど誤解が生じやすい。言葉足らずですれ違ってしまう。そんなことを自分で自覚しておくことは非常に重要なことだと思います。
一人で世の中にでる前にもう少し話をしようねと伝えたケースでした。
どんな成長を見せてくれるか楽しみに見守りたいと思います。